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この記事では私の不妊治療歴を紹介します。
パート1についてはこちらの記事にまとめました。
パート1はダイジェスト版、今回の記事は詳細版です。
【不妊治療歴】採卵5回•移植8回に及ぶ治療内容を公開!PART1
【 2017年〜2018年 (32歳〜33歳) 】
自然妊娠を目指す〜不妊発覚まで
自然妊娠を目指す〜不妊発覚まで
・私31歳/夫26歳にて結婚
・結婚して2年目から妊活スタート。基礎体温や排卵検査薬を使いタイミングをとり、自然妊娠を目指す。
・自然妊娠を目指して、妊活1年トライするも妊娠せず→検査へ
・近くの産婦人科へ行き不妊検査を受ける
・私の検査は問題なく進む
(ホルモン値、排卵検査、甲状腺などの初期検査をクリア)
・夫の検査でまさかの男性不妊が判明
→重度乏精子症。TESEという手術を受ける必要があるかも。顕微受精しないと妊娠しないだろう。との診断。
まさかの男性不妊に衝撃!
でも不妊治療をすれば簡単に妊娠すると思っていました。
甘かった…
・男性不妊に強い不妊治療クリニックを探しまくる
リプロ東京/セントマザー/加藤レディースクリニック/神戸アート…
・私は福岡出身で、男性不妊ならセントマザーという情報を聞いていた。(天皇家の内親王様もここで授かったという都市伝説を小さい頃から聞かされて育つ。※真偽不明です)
・セントマザーの田中院長が月に一度東京に来るということで即予約し診察してもらうことにする。
●精液検査を受ける
動いている精子が数匹いるかどうかくらい。やはり重度の男性不妊。顕微受精しか妊娠する道はないとの診断。
●院長の診察内容
ほぼ無精子に近い状態。クリニックによっては無精子と診断されるだろう。
不妊原因はわからない。
顕微受精に使えそうな精子は数匹しかない。ただ数匹ある。数匹でもあればセントマザーでは妊娠できる。
TESEはしなくて良い。
この数少ない精子を探して凍結して使えるようにする技術を持っているのはセントマザーしかない。セントマザーの得意分野。
他のクリニックだとその技術がないのでTESEという手術を受けさせられるだろう。
※2020年6月に、セントマザーの極少精子の凍結技術について毎日新聞よりニュースが出てました。気になる方はセントマザーのHPをご確認ください。(リンク貼りたかったですが、転載NGでした。)
どこのクリニックが良いのかは本当にわかりませんでした…
不妊治療の知識もなく、調べてもちんぷんかんぷん。
【 2018年 (33歳) 】高度不妊治療へ
セントマザーでの治療を開始
セントマザーでの治療を開始
・神奈川から福岡セントマザーへの遠距離通院を始める。夫は遠距離通院。
私は治療に専念するため仕事を辞め、福岡の実家に滞在しながら通院することにする。
・私:特に問題なし
【検査内容:卵管造影、エコーによる卵巣子宮検査、ホルモン値】
・夫:やはり重度の男性不妊。無精子に近い極少精子症。OAT症候群。
【精液検査の結果:正常精子は4匹のみ。奇形率99%】
正常な精子が数匹しかないことに衝撃!!
妊娠できる見込みはあるのか、不安MAXで眠れない日々が続きました。
・顕微受精
・高刺激による卵巣刺激→おそらく私が採卵できる卵子は10個ほど
・私の採卵予定数10個に対し、精子の数か足りないため、何度か来院し精子をストックすることが必要となる
顕微授精に向けて、精子が足らなくなるかもということで、精子をストックすることにする(主人は神奈川から5回通院し、なんとか20匹貯める)
【 2018年6月 (33歳) 】
採卵・移植1回目 in セントマザー
採卵・移植1回目 in セントマザー
・精子ストックをクリアし、私の治療がスタート
・アンタゴニスト法にて卵巣刺激を行う
・4日目14分割(G1)初期胚1つ
・新鮮胚移植するも陰性
顕微受精すればうまくいく♪と思っていましたが、現実は甘くないことを痛感…
受精率は良いものの、3日目からの分割スピードが遅いことから、精子に問題があるんじゃないか、射出精子ではなくTESEをした方がいいんじゃないかという疑念が消えず、セカンドオピニオンに行くことにする。
顕微受精すれば1回でうまくいくかも♪と思っていたのに、厳しい結果に…
主人の精子で妊娠できるのか、TESEという手術を受けた方が妊娠できるんじゃないか、私が妊娠しにくい体質なのではないか…
1回目にしていろんな疑念が出てきました…
【 2018年7月 (33歳) 】
セカンドオピニオンへ
セカンドオピニオンへ
・1回目の採卵/移植がうまくいかず(セントマザー の治療内容もイマイチ納得ができず)、セカンドオピニオンに行くことにする
・男性不妊の名医を探し、リプロダクションクリニック東京の石川先生の診察を受ける
・男性不妊にも女性不妊にも強いクリニックを探す→リプロダクションクリニック東京
【夫の診察】
・精液検査▶︎
射出運動精子見つからず。不動精子は数匹あり。精液検査は全量検査ではなく一部分検査。
・TESEを薦められる▶︎
射出精子の数と内容を考えるとTESEをした方がいい。
射出精子はDNA損傷率が高いため、精巣内からDNA損傷率の低い精子を取って顕微受精した方が妊娠に近づくとの診断。
・男性不妊の原因が判明▶︎
原発性繊毛不全症ということがわかる。先天性の病気で精子のしっぽの構造上に問題がありしっぽが動かない。したがって不動精子しかおらず、運動精子が作られないという病気。だがごくわずかのみモザイクとして運動精子が見つかることがある。
夫の不妊原因がわかったことにスッキリ!石川先生に感謝するものの、TESEが必要と言われたことに戸惑いが出ました。
クリニックによって診断が違う…この日からTESEをするかどうか調べまくっていました。
【私の診察】
・着床不全・不育症検査を受ける
▶︎高TSH・ビタミンD不足・抗リン脂質抗体aCLーIgM・糖耐能で引っかかる
✖️甲状腺 → チラージン服用
✖️ビタミンD → ビタミンDサプリ服用
✖️抗リン脂質抗体 → 顕微受精時ヘパリン培養、移植前から妊娠28週までバイアスピリン服用、ヘパリン注射
✖️糖耐能 → 糖質制限
検査してみると私も色々と引っかかってしまい、凹む。
ダイエットと体質改善を本格的に始める。
リプロに行ってTESEを受けるかどうか迷う日々となり、射出精子か精巣内精子、どちらがいいか夫婦で調べまくる。
この時アメブロやネットの先輩方の情報が非常に役に立つ。(この間メッセージにてやりとりさせていただいた方々、本当にありがとうございます!)
私のブログのリサーチでは、主人レベルの顕微授精に使える精子が数匹レベルの方は射出精子で妊娠している方が多いことが判明。
TESEをしてもうまくいっていないことが多いことから、射出精子に強いセントマザーへ戻ることに気持ちが傾く。
そんな時、NHKの精子力クライシスを見る。男性不妊の名医である岡田先生のところに行ってみることにする。
【 2018年11月 (33歳) 】
サードオピニオンへ
サードオピニオンへ
・岡田先生による診察。NHKの精子力クライシスに出演されてた男性不妊の名医。私調べでは、男性不妊の泌尿器科医としてはNO.1。
・精液検査▶︎射出運動精子2匹見つかる。不動精子は十匹ほどあり。
※精液検査は全量検査ではなく一部検査
TESEをしたほうがいいのか?を聞くと、夫の男性不妊原因を考えると、TESEしても運動精子が見つかるのは難しいと言われる。(精巣全て使って出てきた射出運動精子が見つかるのは数匹。これは射出だったら見つけやすい。精巣内になるとどこに運動精子がいるか見当をつけるのも難しい。星空で流れ星見つけて捕まえるような感覚で、運に任せる的な探し方になり非常に困難)
射出精子で何度かトライして、ダメだった時にTESEを考えてみるという流れでいいという診断をもらう。
▶︎岡田先生の診察に納得がいき、ここに転院したい!と思うものの、岡田先生以外の医師のレベルが低く、女性不妊のトップの先生から、治療に必死にならずに養子を考えろと言われた(初診で!)のでブチギレて転院せず。
精子凍結/融解方法も確認すると、セントマザーの方が高そうだったことも転院しなかった理由の一つ。
セントマザーは、精子凍結は、顕微受精に使える正常精子のみ凍結し融解➡︎精子ダメージが少ない。
獨協大は(リプロも)精液全てを凍結し融解➡︎融解後遠心分離機かけて精子を探し出す➡︎精子ダメージが大きい
また精液検査が一部検査(リプロも)で、セントマザーは全量検査だったので、セントマザーの方が精子に熱心なのかな?と思うところもあり、セントマザーでの治療に戻ることにする。
【 2018年11月 (34歳) 】
セントマザーにて着床不全検査
セントマザーにて着床不全検査
【OKが出た検査】
◯子宮内膜炎検査
◯夫婦染色体検査
【NGが出た検査/NG内容/対策】
✖️子宮鏡検査→ポリープあり→ポリープ切除
✖️子宮内フローラ→ラクトバチルス率0.1%→ラクトフェリン服用
✖️Th1/2検査→Th1高値(Th1:33)→移植2日前からタクロリムス2mg服用
【 2018年11月 (34歳) 】
採卵2回目 in セントマザー
採卵2回目 in セントマザー
採卵2回目 ▶︎ 5日目4AB,2BB 凍結
1回目顕微受精ではできなかった胚盤胞が出来る。
この頃から夫の精液検査の結果が良くなる。運動精子が採卵数分見つかるようになる。(採卵1回目は不動精子しか見つからず)
精子の調子が良い状態なので、移植はせず第3回目の採卵に挑むことにする。
【 2019年3月 (34歳) 】
採卵3回目 in セントマザー
採卵3回目 in セントマザー
採卵3回目 ▶︎ 5日目5AB、5BA、5BB 凍結
胚盤胞が3つも出来たので、移植に進むことにする。
【 2019年6月〜11月 (34歳〜35歳) 】
移植2回目〜5回目 in セントマザー
移植2回目〜5回目 in セントマザー
凍結胚移植2回目 ▶︎ 5日目4AB 移植 ※移植時は5AB
結果 ▶︎ 陰性
凍結胚移植3回目 ▶︎ 5日目5AB 移植 ※移植時も5AB
結果 ▶︎ 陰性
凍結胚移植4回目 ▶︎ 5日目5BB 移植 ※移植時も5BB
結果 ▶︎ 陰性
凍結胚移植4回目 ▶︎ 5日目5BA,5日目2BB 移植 ※移植時は2BBが5BBに
結果 ▶︎ 陰性
4回連続で移植するも一度も着床せず、かなり凹みました。
なんでこんなにうまくいかないの…。
私が着床不全なのか?胚の染色体異常の問題なのか?答えが見つからず、苦しい日々でした。
4回連続で移植するも一度も着床せず
転院したほうがいいのか?という気持ちが高まるも、転院先で凍結胚が出来なかったらメンタル崩壊してしまう…。貯卵がないまま転院する勇気がなかったので、転院を視野に入れつつも、4度目の採卵をこのままセントマザーですることに。
【 2019年11月 (35歳) 】
採卵4回目 in セントマザー
採卵4回目 in セントマザー
採卵4回目 ▶︎ 5日目5AA,4AB,3BB,2BB 凍結
初めて5AAができて期待が高まりましたが、過去5回連続陰性のことを考えると移植が不安になり、移植する勇気が出ませんでした。(メンタル崩壊寸前でした。)
着床不全対策のためにも、一度検査の細かいクリニックに転院して私の体に問題がないか調べつつ、採卵/移植をしてみようと思いました。
転院を決意!
今まで高刺激しかやってなかったので、自然周期での治療を試したいと思い、ナチュラルアートクリニック日本橋(NAC日本橋)へ転院する。
【 2019年11月 (35歳) 】
NAC日本橋へ転院
NAC日本橋へ転院
・過去5回胚盤胞を移植して着床すらしないのは、何かがおかしい。
・チョコレート嚢腫と筋腫はあるが、着床に影響しないサイズ。
・染色体異常であっても着床はするはず。着床すらしないとなると、母体に何か問題があるかも(考えられるのは卵管水腫くらいか)
・精子の問題はあるが、胚盤胞まで育っているなら問題はない。
・射出精子でトライしてみて、うまくいかないことが続くようであれば、精巣内精子を使用することを検討してみてもいいが、その場合はMESA(精巣上体精子回収)がいいだろう。
・自然周期による採卵移植
・着床不全対策として服用していた薬(タクロリムス・バイアスピリン)は全てやめること。※NACの検査では引っかからなかったため
・精子は射出精子を使用する
【 2019年11月 (35歳) 】
採卵5回目 in NAC日本橋
採卵5回目 in NAC日本橋
採卵5回目 ▶︎ 5日目6BB 凍結
結果 ▶︎ 陰性
【 2020年1月 (35歳) 】
移植6回目 in NAC日本橋
移植6回目 in NAC日本橋
結果 ▶︎ 陰性
6回連続着床せず…。クリニックを変えれば、刺激法を変えればうまく行くかもと思っていたのに…
クリニックを変えても、刺激法や治療法を変えても着床しない現実を叩きつけられる。
採卵〜移植を通して受けた検査では私の体に着床に左右する特に問題は見つからず。
卵管水腫はエコー上あるようには見えなかったが、もしかしたらエコーに見えないものがあるかも→卵管造影再検査をしたほうがいいかもとのこと。
NACでもうまくいかないことがわかり、また、自然周期という治療法やNACのスパルタ診察と治療費の割高感が合わず、NACでの治療をやめることにし、セントマザー へ戻る。
【 2020年2月 (35歳) 】
ERA検査 in セントマザー
ERA検査 in セントマザー
結果 ▶︎ 異常なし。窓ズレなし。
着床不全検査で受けていないものは、ERA検査のみ。
検査を受けることでこの問題をクリアにしようと思って受けましたが、問題なし。
着床しない原因が迷宮入りし、胚の問題という可能性が高まってきました。
【 2020年3月 (36歳) 】
移植7回目 in セントマザー
移植7回目 in セントマザー
凍結胚移植7回目 ▶︎ 5日目4AB (移植時5AB), 2BB(移植時2BB)
【 2020年3月 (35歳) 】
卵管造影検査/子宮鏡&内膜炎検査 in セントマザー
卵管造影検査/子宮鏡&内膜炎検査 in セントマザー
・卵管造影検査(2回目)▶︎ 癒着あるも水腫なし
・子宮鏡検査/内膜炎検査(どちらも2回目)▶︎全く問題なし
NAC日本橋にて着床しない原因はもしかしたらエコーでは見えない水腫があるかもしれない、卵管造影しかわからないと言われたので、卵管造影を2年ぶりに受けてみることにしたが、問題なし。
子宮鏡検査、内膜炎も問題なし。
満を持し5AAを移植することに。
この5AAを移植してダメだったら、治療を終え、違う生き方を模索しようと思っていました。
今まで検査やら対策やらできることは全てやった。とやりきった感覚もあり、ここまでやってダメだったら、もう思い残すしかないという境地に至っていました。
【 2020年5月 (36歳) 】
移植8回目 in セントマザー
移植8回目 in セントマザー
凍結胚移植8回目 ▶︎ 5日目5AA → 5AA 3BB → 3BB
結果 ▶︎ 陽性
移植8回目にして初の陽性!!
妊娠できないかも…と追い詰められていたので、やっと結果につながってホッとしました。
ここまで長かった…
でも結果につながってやっと報われたと安心したのを覚えています。
嬉しい!という気持ちよりも、このつらい不妊治療を終えられるかもという安堵の気持ちのほうが強かったように感じます。
おわりに
大変長くなりましたが…、以上が私の不妊治療歴です。
本当に長く苦しい戦いでした。
夫の男性不妊から始まり、私の着床不全疑惑…と不妊治療をコンプリートした気がします。
「治療をしたから報われるとは限らない」「頑張れば授かれるとは限らない」のが不妊治療…。
何度も諦めそうになりましたが、諦めずいつか来るその時を信じて試行錯誤したことが、結果につながったのかなと思います。
治療を頑張っている方たちが、一日でも早くうまくいきますように…。
心から願っています。